エアコンを設置したときは気にならなかったけれど、後から「むき出しの配管が目立って気になる」と感じることはありませんか。室内のインテリアを損なうだけでなく、屋外では太陽の光や雨風によって配管がボロボロになってしまうことも少なくありません。
そんな悩みを解決するのが、エアコンの配管を隠すカバーの後付けです。最近ではホームセンターなどで材料を揃えて、自分でDIYに挑戦する方も増えています。見た目がすっきりするだけでなく、配管を保護してエアコンを長持ちさせる効果も期待できるのです。
この記事では、エアコンの配管カバーを後付けする方法や、失敗しないための選び方、費用相場まで詳しく解説します。リフォームを検討中の方や、お部屋の雰囲気を手軽に変えたい方は、ぜひ参考にしてください。快適でおしゃれな住まいづくりのヒントが見つかるはずです。
エアコンの配管を隠すカバーを後付けする主なメリット

エアコンの配管を隠すカバー、いわゆる「化粧カバー」を後付けすることには、想像以上に多くの利点があります。単に見栄えを整えるだけでなく、住宅のメンテナンスという視点からも非常に有効な手段です。
室内外の見た目が驚くほど整い清潔感が出る
エアコンを設置した際、通常は「配管テープ」と呼ばれる粘着テープを巻いて仕上げますが、これだけではどうしても「設備感」が強く出てしまいます。特にリビングなど、家族や来客が長い時間を過ごす場所では、白い壁に黒や茶色のテープが目立ってしまうことがよくあります。
配管カバーを後付けすると、配管の凹凸が隠れて直線的なシルエットになり、壁面と一体化したようなすっきりとした見た目になります。室内ではインテリアの一部として馴染み、屋外では建物の外観を損なわずに整えることができるため、住まい全体の清潔感が大きく向上します。
リフォームの際にも、この小さな工夫が部屋全体の完成度を左右します。配管の存在感を消すことで、お気に入りの家具や壁紙がより引き立つようになり、こだわりの空間をより美しく演出できるのが最大の魅力といえるでしょう。
配管の劣化を防ぎ故障リスクを軽減する
屋外の配管は、日々過酷な環境にさらされています。太陽から降り注ぐ紫外線や、激しい雨風、気温の変化などは、配管に巻かれた保護テープや中の断熱材を少しずつボロボロにしていきます。テープが剥がれて断熱材がむき出しになると、冷暖房の効率が落ちてしまう原因にもなります。
配管カバーを後付けすることで、物理的な衝撃や気象条件から配管をしっかりと守ることができます。プラスチック製の硬いカバーは耐久性が高く、テープのように数年でボロボロになることはほとんどありません。結果としてエアコン自体の負担が減り、故障のリスクを抑えることにつながります。
また、雪が多い地域では雪の重みによる配管の歪みを防ぎ、海に近い地域では塩害から守る役割も果たします。エアコンを長く大切に使い続けるためには、カバーの設置は非常に理にかなったメンテナンス方法の一つといえます。
害虫や小動物の侵入を未然に防ぐ
エアコンの配管周りには、室内と屋外をつなぐ「配管穴」があります。通常はパテなどで埋められていますが、経年劣化で隙間ができたり、テープの隙間から小さな虫が入り込んだりすることがあります。特にゴキブリなどの害虫は、こうしたわずかな隙間を好んで侵入してくる傾向があります。
配管カバーを後付けする際、壁との接地面をしっかりと固定し、出口部分に専用のパーツを取り付けることで、侵入経路を物理的に塞ぐことができます。また、カバーがあることで鳥が巣を作ったり、小動物が配管をかじったりするいたずらを防ぐ効果も期待できるでしょう。
住まいの衛生環境を保つためにも、隙間のないしっかりとしたカバーの設置は重要です。見えない部分の対策をしっかり行うことで、安心して毎日を過ごせるようになります。特に虫が苦手な方にとっては、配管カバーは精神的な安心感にもつながる大きなメリットとなります。
屋外用配管カバーの選び方と後付けのポイント

屋外に配管カバーを後付けする場合、最も重要なのは「住宅の外観との調和」と「設置場所の状況」です。外壁に直接取り付けるものなので、素材や色の選択を間違えると、かえってカバーが浮いて見えてしまうこともあります。
住宅の外壁に馴染む色選びのポイント
屋外用の化粧カバーには、ホワイト、アイボリー、グレー、ブラウン、ブラックなど、多くのカラーバリエーションが用意されています。基本的には、外壁の色に最も近いものを選ぶのが失敗しないコツです。しかし、窓枠や雨樋(あまどい)の色に合わせるという考え方もあります。
例えば、外壁がベージュ系であればアイボリーを選び、シックな黒系の外壁であればブラックを選ぶのが一般的です。もし外壁がタイル調などで複数の色が混ざっている場合は、一番面積の広い色に合わせるか、アクセントカラーとしてサッシの色に合わせると統一感が生まれます。
太陽の下で見ると、サンプルで見た時よりも色が明るく見えることが多いため、迷ったときは少し落ち着いた色味を選ぶと馴染みやすくなります。後付けだからこそ、今の家の色にベストマッチするものを見極めることが、満足度の高い仕上がりへの第一歩です。
配管の太さと長さに合わせたサイズ選び
エアコンの配管にはサイズがあり、それに合わせてカバーの太さも選ぶ必要があります。家庭用エアコンの場合、一般的には「60型」や「70型」といった規格が使われることが多いです。配管が2本まとめて通っている場合や、ドレンホース(除湿した水を出すホース)も一緒に収める場合は、余裕を持ったサイズ選びが重要です。
後付けの場合、既にテープが巻かれているため、現状の配管の直径を測っておくのが確実です。あまりにぴったりすぎると、カバーを閉じる際に無理な力がかかり、配管を傷めてしまう恐れがあります。逆に大きすぎると、壁との隙間が目立ってしまい、不格好に見える原因になります。
長さについても、エアコンの吹き出し口から室外機までの距離を正確に測りましょう。ジョイント(繋ぎ目)パーツを使用することで延長は可能ですが、なるべく継ぎ目が少ない方が美しく見えます。購入前に、曲がり角がいくつあるかも確認し、コーナー用のパーツも忘れずに揃える必要があります。
後付け可能な「スリムダクト」の種類
エアコンの配管カバーとして有名なのが、因幡電工の「スリムダクト」シリーズです。多くのプロも愛用しており、耐久性と施工性の高さが特徴です。後付けをする際には、パーツが細かく分かれているタイプを選ぶと、作業がスムーズに進みます。
スリムダクトには、一般的な壁面用の「SDシリーズ」や、よりデザイン性を重視した「LDシリーズ」などがあります。LDシリーズは表面が滑らかで、汚れがつきにくい工夫がされているため、メンテナンスの手間を減らしたい方に最適です。また、柔軟に曲げられるフリーコーナーパーツを使えば、複雑な障害物も避けられます。
後付け専用の製品として販売されているわけではありませんが、ベースとなる背板を先に壁に固定し、後からカバーをパチンとはめ込むタイプであれば、既存の配管を動かさずに設置できます。自分のスキルや設置場所の難易度に合わせて、適切なシリーズを選ぶことが大切です。
メーカーによって色の呼び名や微妙な色味が異なるため、できれば同じメーカーのパーツで一式を揃えるのが、色が合わないトラブルを防ぐ最善策です。
室内用配管カバーを後付けしてインテリアを格上げする方法

室内での配管カバーの後付けは、お部屋の印象を大きく変える「プチリフォーム」のようなものです。剥き出しの配管を隠すだけで、生活感を抑え、ホテルのような洗練された空間に近づけることができます。
ホワイトやアイボリーで壁紙と一体化させる
室内の壁紙は多くの場合、白やオフホワイト、アイボリー系です。配管カバーもこれに合わせて同系色を選ぶのが基本です。室内用のカバーは屋外用に比べて少しスリムに作られているものが多く、設置しても圧迫感が出にくいのがメリットです。
壁紙の色とカバーの色がぴったり合うと、配管の存在が視界から消え、部屋が広く感じられるようになります。最近では、マットな質感のカバーも登場しており、テカテカしたプラスチック特有の光沢が苦手な方でも取り入れやすくなっています。光の反射を抑えることで、より壁に馴染みやすくなるのです。
もし既存のカバーで色が合わない場合は、後から壁紙に近い色のマスキングテープを貼ったり、塗装を施したりすることも可能です。ただし、後付けの手間を考えると、最初から壁の色に限りなく近い既製品を探すのが最も効率的で綺麗な仕上がりになります。
DIYでカバーを塗装したり装飾したりする工夫
「既製品のカバーでは物足りない」と感じる方は、インテリアに合わせて自由にカスタマイズするのも楽しい方法です。プラスチック用のプライマー(下地剤)を塗ってから、お好みの塗料で色を塗れば、木目調やメタリックなど、どんなスタイルにも合わせることができます。
例えば、ブルックリンスタイルのインテリアなら、あえて黒やアイアン風の色に塗装して、無骨なアクセントにすることもできます。また、カバーの表面にリメイクシートを貼るのも手軽でおすすめです。100円ショップなどで手に入るシートを使えば、安価で簡単におしゃれな見た目へと変身させられます。
ただし、塗装やシート貼りは、カバーを壁に取り付ける前に行うのが鉄則です。設置後に行うと、壁を汚してしまったり、細かい部分が塗れなかったりするためです。自分だけのこだわりを詰め込めるのがDIYの良さですので、ぜひ自由な発想で楽しんでみてください。
梁(はり)や柱を避けて綺麗に設置するテクニック
マンションなどでは、エアコンの配管が梁(天井付近の出っ張り)をまたいで設置されていることがよくあります。この複雑な段差がある場所にカバーを後付けするのは少し難易度が上がりますが、専用のパーツを使えば解決可能です。
「出隅(ですみ)」や「入隅(いりずみ)」と呼ばれる曲がり角用のパーツや、自由自在に曲がるジャバラ状のパーツを組み合わせることで、複雑な形にも対応できます。後付けの際は、まず紙に簡単な配管の図を描き、どこにどのパーツが必要かをパズルのように考えてから購入すると失敗がありません。
また、カーテンレールや鴨居(かもい)との干渉にも注意が必要です。カバーを付けることで数センチの厚みが出るため、干渉してカーテンが閉まらなくなるなどのトラブルが起きないよう、事前にスペースを確認しておきましょう。狭い場所でも、薄型のカバーを選べばスマートに収めることができます。
室内カバー後付けのチェックリスト
・壁紙の色とカバーの色は合っているか
・梁やカーテンレールと干渉しないか
・コーナー用パーツの数は足りているか
・カバーの厚みで家具の配置に影響が出ないか
後付け工事をプロに依頼するかDIYでするかの判断基準

エアコンの配管カバーを後付けする際、自分で行うか業者に頼むかは悩ましい問題です。費用を抑えたい気持ちと、綺麗に仕上げたい気持ち、両方のバランスを考えて判断することが大切になります。
業者に依頼する場合の費用相場とメリット
専門の業者に配管カバーの後付けを依頼する場合、工事費用の相場は1箇所あたり室内なら5,000円〜10,000円、屋外なら8,000円〜15,000円程度が一般的です。これに加えて材料費がかかります。複数のエアコンをまとめて依頼することで、1台あたりの出張費を抑えられる場合もあります。
プロに依頼する最大のメリットは、何といっても「仕上がりの美しさ」と「安心感」です。配管を傷めずにカバーに収める技術はもちろん、壁への固定も下地をしっかり見極めて行ってくれます。また、屋外の高所作業など、危険を伴う場所でも安全・確実に作業を進めてくれるのが強みです。
特に配管が長く、曲がり角が多い複雑な設置状況の場合は、プロの手を借りるのが賢明です。万が一、作業中に配管からガスが漏れてしまったなどのトラブルが起きた際も、保証が受けられるケースが多いので、精神的な負担を減らすことができます。
DIYで後付けする際に必要な道具とスキル
自分で後付けを行う場合、材料費だけで済むため、1箇所数千円程度に抑えることができます。必要な道具は、プラスドライバー、メジャー、電動ドリル(壁にネジ穴を開けるため)、配管カバーを切断するためのノコギリやプラスチックカッターなどです。
DIYが得意な方や、日曜大工の経験がある方なら、直線の配管カバー取り付けはそれほど難しくありません。ただし、水平器を使って真っ直ぐに取り付けるといった丁寧な作業が求められます。また、外壁に穴を開ける際は、家の構造を理解し、防水処理(コーキング)を適切に行うスキルも必要になります。
「自分でやってみたいけれど、失敗が怖い」という場合は、まずは目立たない場所や簡単な室内から挑戦してみるのがおすすめです。最近では、ネジを使わずに両面テープで固定できる簡易的なカバーも販売されているため、自分のスキルレベルに合わせて製品を選ぶと良いでしょう。
高所作業や複雑な曲げ加工が必要なケース
2階の壁に設置されたエアコンで、ハシゴを使わなければ届かない場所の作業は、DIYで行うのは非常に危険です。慣れないハシゴの上での作業は転落事故のリスクがあるため、迷わずプロに依頼しましょう。命に関わることですので、節約よりも安全を優先してください。
また、既存の配管が硬くなっていて、動かすと折れてしまいそうな場合も注意が必要です。古いエアコンの配管は柔軟性が失われていることがあり、無理にカバーに入れようとして力を加えると、中の銅管が曲がって冷媒(ガス)が漏れてしまうことがあります。
さらに、室外機が屋根の上にあったり、壁面固定されていたりする場合も、作業の難易度が格段に上がります。こうした特殊な条件下での後付けは、専門知識を持った技術者に任せることで、エアコンの故障を防ぎ、結果として余計な修理費用をかけずに済むことにつながります。
| 項目 | DIYで行う場合 | プロに依頼する場合 |
|---|---|---|
| 費用目安 | 約2,000円〜5,000円(材料費のみ) | 約10,000円〜25,000円(工賃+材料費) |
| 作業時間 | 数時間〜1日(慣れが必要) | 1時間〜2時間程度 |
| 仕上がり | 個人のスキルに依存する | 美しく、耐久性も高い |
| リスク | 怪我や故障の自己責任 | 保証がある場合が多く安全 |
失敗しないためのエアコン配管カバー後付け手順

自分自身で後付けを行うと決めたなら、事前の準備が成功の8割を決めます。いきなり壁に穴を開け始めるのではなく、ステップを踏んで進めていくことで、理想の仕上がりに近づけることができます。
正確な採寸とパーツの組み合わせプランニング
まずは配管が通っているルートを正確に測ります。直線の長さだけでなく、曲がり角の角度や数、壁の出口から室外機までの距離をくまなくチェックしましょう。このとき、配管の太さを測るのも忘れてはいけません。太さに合わないカバーを買ってしまうと、作業が途中でストップしてしまいます。
次に、必要なパーツをリストアップします。直線用のダクト本体、壁側の末端を隠す「ウォールカバー」、曲がり角に使う「コーナーエルボ」、終点となる「端末カバー」などです。余裕を持って少し長めに購入し、現地で微調整するのが失敗を防ぐコツです。
購入前に、配置のシミュレーションを壁に鉛筆などで薄く印をつけて行うのも良い方法です。実際にカバーが通るラインをイメージすることで、パーツの買い忘れや、想定外の障害物(窓枠やコンセント)への干渉に気づくことができます。このプランニングが、後の作業をスムーズにします。
配管を傷つけずにカバーをはめ込むコツ
後付けの際、一番神経を使うのが「配管をカバーの中に収める作業」です。既存の配管はテープでまとめられていますが、これを無理に曲げようとすると中の銅管が潰れてしまいます。カバーのベース(背板)を壁に固定したら、配管を優しく、少しずつ移動させてベースの上に乗せていきます。
このとき、配管を一度に大きく動かすのではなく、数センチずつスライドさせるように意識してください。もしテープが太すぎてカバーに入らない場合は、古いテープを一度剥がし、中の断熱材を整えてから新しく薄くテープを巻き直すと収まりが良くなります。
カバーのフタを閉める際も、中の配管を挟み込まないように注意が必要です。指で配管を押し込みながら、パチンという音がするまでしっかりとフタを噛み合わせます。無理やり押し込むと、後からカバーが外れてしまったり、異音の原因になったりするため、丁寧な確認を怠らないようにしましょう。
ビス止め箇所の防水処理と仕上げの確認
屋外の壁にカバーを固定するためにビス(ネジ)を打った後は、必ず防水処理を行う必要があります。ネジ穴から雨水が侵入すると、壁の内部が腐食したり、シロアリの原因になったりする恐れがあるからです。ホームセンターで売っている少量の「コーキング材」や「シーリング材」を使用します。
ビスを打つ前に、穴の中に少量のコーキング材を注入してからネジを締めると、より防水効果が高まります。また、カバーと壁の隙間にも、必要に応じてコーキングを施すと良いでしょう。ただし、全ての隙間を埋めてしまうと、内部に溜まった湿気が逃げなくなるため、下側には水抜きの隙間を少し残しておくのがプロの技です。
最後に、カバーがガタついていないか、全てのジョイントがしっかりとはまっているかを確認します。少し離れた場所から見て、ラインが真っ直ぐ通っているかチェックしましょう。見た目が綺麗であれば、お部屋や外観の価値はぐんと上がります。自分で苦労して取り付けたカバーは、愛着もひとしおです。
エアコン配管カバーを後付けする際のよくある悩みと解決策

後付けを検討していると、住宅の状況によってさまざまな悩みが出てくるものです。「うちは特殊だから無理かも」と諦める前に、解決策を知っておきましょう。意外と簡単に対応できるケースが多いのです。
賃貸物件で壁に穴を開けずに隠したい場合
賃貸住宅では、外壁や内壁にネジ穴を開けることは基本的に禁止されています。そのため、ネジ止めが必要な本格的な化粧カバーを後付けするのは難しいのが現実です。しかし、壁を傷つけずに配管を隠す工夫は他にもあります。
室内であれば、超強力な魔法の両面テープを活用したり、軽量なプラスチック製のカバーを配管自体に巻き付けるようなタイプを使ったりする方法があります。また、突っ張り棒と布を使って「配管隠しのカーテン」を自作するのも、賃貸ならではのおしゃれなアイデアです。
屋外の場合は、管理会社や大家さんに相談してみるのも一つの手です。「美観を整えるため、かつ配管保護のために自己負担でカバーをつけたい」と説明すれば、許可が出る場合もあります。許可が下りない場合は、耐候性の高いおしゃれな配管テープで丁寧に巻き直すだけでも、見た目はかなり改善されます。
既にテープがボロボロになっている時の対処法
数年放置されたエアコン配管は、テープが剥がれて中のスポンジ状の断熱材が見えてしまっていることがあります。このままカバーを後付けしても、中の断熱材が水分を含んでカビたり、保温能力が落ちていたりするため、そのまま隠すのはおすすめしません。
まず、ボロボロになった古いテープを取り除き、劣化した断熱材を補修用シートやテープで包み直します。その上から、紫外線に強い非粘着テープを巻いて形を整えてから、カバーを被せるのが正しい手順です。土台をしっかり整えることで、カバーを付けた後の効果が長持ちします。
もし、中の銅管がサビていたり、緑色の液体(青錆)が出ていたりする場合は、ガス漏れの予兆かもしれません。その場合はカバーを付ける前に一度、エアコンの点検を業者に依頼した方が安心です。表面だけでなく、中身を健康な状態にしてから「化粧」を施すことが、長く使い続けるための秘訣です。
配管が長すぎてカバーが足りない時の継ぎ足し方
室外機がエアコンから遠い場所にある場合、配管の長さが3メートルを超えることも珍しくありません。市販のカバーは1本あたり1〜2メートルで販売されているため、必ず「継ぎ足し」の作業が発生します。
継ぎ足しには、同じシリーズの「ジョイントパーツ」を使用します。単にダクト同士を突き合わせるのではなく、ジョイントを被せることで、隙間から水が入るのを防ぎ、見た目もスムーズにつながって見えます。このとき、垂直方向の継ぎ目は、上のダクトが下を覆うように(雨水が中に入らないように)意識して配置するのがポイントです。
また、長い距離を這わせる場合は、固定するネジの間隔(ピッチ)を細かくすることで、カバーのたわみを防ぐことができます。長い直線は少しのズレでも目立ちやすいため、遠くから確認しながら、水平や垂直をしっかり保って設置していきましょう。
DIYで作業する場合、パーツが足りなくなると作業が中断してしまいます。必要数よりも1〜2個多めにジョイントやコーナーパーツを買っておくと、現場での微調整に柔軟に対応できます。
まとめ:エアコンの配管を隠すカバーの後付けで住まいの完成度を高めよう
エアコンの配管カバーを後付けすることは、単なる見た目の改善にとどまりません。インテリアや外観の美しさを取り戻すだけでなく、大切なエアコンを紫外線や雨風から守り、その寿命を延ばすという重要な役割を持っています。また、害虫の侵入を防ぐなど、日々の暮らしの安心にもつながる投資と言えるでしょう。
自分で行うDIYであれば、愛着を持って住まいのメンテナンスを楽しむことができます。一方で、高所作業や複雑な配管経路がある場合は、無理をせずプロの技術に頼ることが、安全かつ確実な近道となります。ご自身の住まいの状況やスキルに合わせて、最適な方法を選んでみてください。
エアコンの配管がすっきり隠れるだけで、部屋の雰囲気は見違えるほど良くなります。この記事で紹介した色選びのコツや設置の手順を参考に、ぜひ理想の住まいづくりに向けた一歩を踏み出してください。小さなリフォームが、毎日の暮らしをより心地よく、豊かなものに変えてくれるはずです。


