家のリフォームを検討する際、意外と悩むのが「窓」の種類ではないでしょうか。特にアルミサッシと樹脂サッシの違いは、住み心地や毎月の光熱費に直結する重要なポイントです。しかし、それぞれの性能差や導入費用、自分たちの暮らしにどちらが合っているのかを判断するのは難しいものです。
この記事では、アルミサッシと樹脂サッシの違いと費用の目安について、初めてリフォームをする方にも分かりやすく解説します。素材ごとのメリット・デメリットを整理し、後悔しない窓選びのための判断基準をまとめました。理想の住まいを実現するための参考にしてください。
アルミサッシと樹脂サッシの違いと費用相場を知ろう

まずは、日本の住宅で長年主流だったアルミサッシと、近年急速に普及している樹脂サッシの基本的な違いについて見ていきましょう。これらは素材の特性が全く異なるため、窓に求める優先順位によって選択肢が変わります。
窓の素材で何が変わる?基本的な特徴の比較
アルミサッシは、その名の通りアルミニウムを主原料とした窓枠です。軽量で耐久性が高く、加工がしやすいため、日本の高度経済成長期から多くの住宅で採用されてきました。一方で、金属であるため熱を伝えやすいという性質があり、外の暑さや寒さが室内に伝わりやすいのが弱点です。
これに対し、樹脂サッシは塩化ビニール樹脂を素材としています。樹脂は熱伝導率が非常に低く、アルミに比べると約1,000分の1程度しか熱を通しません。このため、断熱性能が極めて高く、室内の温度を一定に保つ効果に優れています。フライパンの取っ手が熱くならないのと同じ原理です。
見た目の印象も異なります。アルミは金属特有のシャープで細いフレームが特徴ですが、樹脂は強度を保つためにフレームがやや太くなる傾向があります。最近ではデザイン性の高い樹脂サッシも増えていますが、スリムな外観を重視する場合はアルミの方が有利になるケースが多いでしょう。
導入費用の違いとリフォーム時の予算目安
リフォームを検討する際に最も気になるのが費用の違いです。一般的に、樹脂サッシはアルミサッシに比べて製造コストが高いため、製品価格も高額になります。おおよその目安として、樹脂サッシはアルミサッシの約1.5倍から2倍程度の費用がかかると考えておくとよいでしょう。
例えば、一般的な引き違い窓の交換リフォームを行う場合、アルミサッシであれば工事費込みで5万円〜10万円程度で済むケースでも、樹脂サッシにグレードアップすると8万円〜15万円程度になることがあります。家の窓を全て交換するとなると、数十万円単位で差が出てくるため、予算とのバランスが重要です。
ただし、この費用差はあくまで「初期費用」の話です。断熱性能が高い窓を選ぶことで、その後の冷暖房費を抑えられるメリットがあります。初期投資を抑えるために安価な窓を選んだ結果、冬の寒さに悩まされて光熱費が跳ね上がってしまうこともあるため、慎重な検討が必要です。
耐用年数とメンテナンス費用のランニングコスト
窓は一度交換すると数十年は使い続けるものです。アルミサッシの耐用年数は非常に長く、30年以上経過しても大きな劣化が見られないことも珍しくありません。サビに強く、塗装の剥がれも起きにくいため、長期間にわたって見た目の美しさを維持しやすいのが特徴です。
樹脂サッシも耐久性は向上していますが、プラスチックの一種であるため、長期間強い紫外線にさらされると、わずかながら変色や硬化が生じる可能性があります。とはいえ、現代の高品質な樹脂サッシは20年〜30年程度の寿命があると言われており、日常生活でそれほど神経質になる必要はありません。
メンテナンス面では、どちらも基本的な掃除は必要ですが、大きな違いはありません。樹脂サッシは静電気を帯びやすいため、アルミよりもホコリがつきやすいと感じる場合がありますが、水拭きで簡単に落とせます。トータルでのランニングコストを考えると、断熱による節電効果が大きい樹脂サッシの方が有利になる場面が多いでしょう。
アルミサッシと樹脂サッシの主な違いまとめ
| 比較項目 | アルミサッシ | 樹脂サッシ |
|---|---|---|
| 断熱性 | 低い(熱を伝えやすい) | 非常に高い(熱を遮る) |
| 価格(費用) | 安い(普及品が多い) | 高い(アルミの1.5〜2倍) |
| 耐久性 | 非常に高い(劣化しにくい) | 高い(紫外線に注意) |
| 結露のしにくさ | 結露しやすい | 結露しにくい |
アルミサッシのメリット・デメリットと向いている家

樹脂サッシの普及が進む中でも、アルミサッシには根強い人気があります。それは単に価格が安いからだけではなく、金属素材ならではの強みがあるからです。どのような場合にアルミサッシが適しているのかを深掘りしていきましょう。
耐久性とコストパフォーマンスの高さ
アルミサッシの最大のメリットは、その圧倒的な頑丈さです。日本の厳しい気候条件下でも、腐食したり形が大きく歪んだりすることがほとんどありません。特に台風が多い地域や、塩害の懸念がある沿岸部などでは、その耐久性の高さが大きな安心感につながります。
また、製品価格が安定しており、多くのリフォーム業者が取り扱っているため、施工費用を安く抑えやすい点も魅力です。家全体の窓を一新する場合、予算に限りがあるならアルミサッシを選択することで、浮いた予算をキッチンや浴室などの設備充実に回すという戦略も立てられます。
さらに、フレームを細くできるため、ガラス面を広く取ることが可能です。これにより、室内に多くの光を取り込むことができ、開放感のある空間を作ることができます。シンプルなデザインはどんなインテリアにも馴染みやすく、流行に左右されない普遍的な美しさを持っています。
結露や断熱性能における課題と注意点
一方で、アルミサッシの最大の欠点は「熱を伝えやすいこと」にあります。冬場に窓枠を触るとひんやり冷たく感じるのは、外の冷気がダイレクトに伝わっている証拠です。これが原因で、室内側のサッシに大量の結露が発生し、カビやダニの温床になってしまうという問題があります。
結露は単に拭き掃除が大変なだけでなく、窓周辺の壁紙やカーテン、さらには建物の構造体である木材を腐らせる原因にもなります。特に寝室や北側の部屋などは湿気が溜まりやすいため、アルミサッシを使用する場合は、積極的な換気や除湿対策が欠かせません。
また、夏の暑さも深刻です。夏の昼間、日光で熱せられたアルミサッシは非常に高温になり、暖房器具のように熱を室内に放出し続けます。これによりエアコンの効きが悪くなり、電気代がかさんでしまうというデメリットがあることも理解しておく必要があります。
都市部やビルでの採用が多い理由
街中を見渡すと、マンションやオフィスビルでは今でもアルミサッシが多用されています。これには「防火性能」が関係しています。アルミは融点が高く、火災時に溶け出したり燃え広がったりしにくいため、防火地域などの厳しい制限がある場所では重宝される素材です。
また、高層階では非常に強い風圧がかかるため、強度に優れたアルミが選ばれる傾向にあります。一般の戸建て住宅においても、隣家との距離が近く防火対策が求められる都市部では、アルミサッシ、あるいはアルミと樹脂を組み合わせた素材が有力な選択肢となります。
このように、アルミサッシは「強さ」と「安さ」を重視する場合に非常に優れた素材です。断熱性能については、複層ガラス(ペアガラス)を組み合わせることである程度カバーすることも可能ですが、サッシ枠自体の冷えは解消されない点に注意してください。
樹脂サッシが選ばれる理由と快適な住まいづくり

最近の省エネ住宅や高性能なリフォームにおいて、主役となっているのが樹脂サッシです。なぜ多くの人が高い費用を払ってまで樹脂サッシを選ぶのか、その理由を詳しく解説します。生活の質がどのように変わるのかをイメージしてみましょう。
圧倒的な断熱性能がもたらす冬の暖かさ
樹脂サッシを導入して一番に実感できるのが、冬場の室内の暖かさです。窓際の冷え冷えとした空気(コールドドラフト現象)が劇的に改善されます。窓枠自体が冷たくなりにくいため、部屋全体の温度ムラが少なくなり、足元までしっかり暖まるようになります。
実際に、冬の暖房効率は格段に上がります。一度暖まった空気が窓から逃げにくいため、設定温度を低くしても快適に過ごせるようになります。これが結果として、毎月の電気代やガス代の節約につながります。環境に優しく、家計にも優しい選択と言えるでしょう。
さらに、断熱性能の向上は健康面にも良い影響を与えます。部屋ごとの温度差が小さくなることで、冬場に多いヒートショック(急激な温度変化による血圧変動)のリスクを軽減できます。特に高齢者や小さなお子様がいるご家庭にとって、樹脂サッシは安全な住環境を作るための重要な要素です。
結露を防いで家の寿命を延ばすメリット
樹脂サッシの大きな強みは、結露がほとんど発生しないことです。樹脂は熱を伝えにくいため、外が氷点下であっても、室内側のサッシ表面温度が下がりにくくなっています。これにより、空気中の水分が水滴になるのを防ぎ、窓周りを常に清潔に保つことができます。
結露がなくなると、毎朝の面倒な拭き掃除から解放されます。カーテンが濡れてカビが生える心配もありません。カビやダニの発生を抑制できるため、アレルギー体質の方や喘息をお持ちの方にとっても、空気がクリーンな状態を保ちやすくなるのは大きなメリットです。
また、窓周りの木枠や壁紙が傷みにくくなるため、住まいの美観を長く維持できます。建物の構造体への悪影響も防げるため、結果として家の寿命を延ばすことにもつながります。リフォームで家を長持ちさせたいのであれば、樹脂サッシへの交換は非常に効果的な投資となります。
デザインの自由度と遮音性能の向上
かつての樹脂サッシは「白くて野暮ったい」というイメージがありましたが、現在はカラーバリエーションが非常に豊富です。外側と内側で異なる色を選べる製品も多く、外観はシックな黒、内側は温かみのある木目調といった自由なコーディネートが楽しめます。
また、樹脂サッシは遮音性能にも優れています。樹脂自体に音を吸収する性質があることに加え、気密性が高く作られているため、外の車の音や騒音を効果的に遮断してくれます。静かな寝室や集中できる書斎を作りたい場合、樹脂サッシの導入は非常に有効です。
アルミサッシに比べてフレームが太くなるという点も、見方を変えれば重厚感や高級感の演出につながります。落ち着いた雰囲気のインテリアを目指すなら、マットな質感の樹脂サッシは非常に相性が良く、リフォーム後の満足度をグッと高めてくれるでしょう。
樹脂サッシは、北欧や北米などの寒冷地では以前から一般的でした。日本でも北海道などの寒冷地では普及率が高いですが、最近では温暖な地域でも、夏の遮熱効果を期待して選ぶ人が増えています。
第3の選択肢「アルミ樹脂複合サッシ」とは?

アルミサッシの「強さ」と樹脂サッシの「断熱性」をバランスよく組み合わせたのが「アルミ樹脂複合サッシ」です。現在、日本の多くの住宅リフォームで標準的に採用されている、非常に使い勝手の良い素材です。その特徴について詳しく見ていきましょう。
外側アルミ・内側樹脂のいいとこ取り構造
アルミ樹脂複合サッシは、屋外に面する部分にアルミを、室内に面する部分に樹脂を使用しています。これにより、外側の耐久性や耐候性を確保しつつ、室内側の断熱性を高めるという「いいとこ取り」の構造を実現しています。まさに、日本の住宅事情に最適化された素材と言えます。
外側のアルミ部分は、紫外線や雨風による劣化に強く、豊富なカラーバリエーションで建物の外観を引き締めてくれます。一方で室内側の樹脂部分は、冬の冷たさを遮り、結露の発生を大幅に抑えてくれます。アルミ単体のサッシと比較すると、断熱性能は飛躍的に向上します。
この構造により、アルミサッシのようなスリムな見た目と、樹脂サッシに近い快適性を両立できます。窓を大きく取って開放感を出したいけれど、断熱性も妥協したくないというニーズに応える、非常にバランスの取れた選択肢です。
性能と価格のバランスが取れた人気の理由
費用面においても、アルミ樹脂複合サッシは中間的な立ち位置にあります。アルミサッシよりは高価ですが、オール樹脂サッシよりは安価に導入できることが多いため、コストパフォーマンスを重視する層から絶大な支持を受けています。
新築やリフォームの現場で最も多く提案されるのがこのタイプで、一般的な住宅であれば十分な断熱性能を発揮してくれます。また、多くのメーカーが主力製品として展開しているため、納期が安定しており、施工の手配もスムーズに進むという実務上のメリットもあります。
予算を抑えつつ、住まいのグレードを確実に一段階上げたいのであれば、アルミ樹脂複合サッシは非常に賢い選択です。特に、リビングなどの家族が集まる主要な部屋にはこれを選び、納戸やあまり使わない部屋はアルミサッシにするといった、場所による使い分けもしやすいのが特徴です。
他の素材と比較した時の立ち位置
性能面をランク付けすると、一般的に「アルミサッシ < アルミ樹脂複合サッシ < 樹脂サッシ」の順で断熱性能が高くなります。複合サッシはちょうど真ん中の「優等生」的な存在ですが、あくまでアルミが含まれているため、極寒の地域などでは枠の部分にわずかに結露が出ることもあります。
しかし、本州の比較的温暖な地域であれば、アルミ樹脂複合サッシで十分な快適性が得られる場合が多いのも事実です。最近では複合サッシの性能自体も上がっており、高性能な複層ガラスと組み合わせることで、上位モデルに匹敵する断熱性を実現している製品もあります。
リフォームを依頼する会社によって、得意とするメーカーや素材が異なる場合がありますが、まずはこの「複合サッシ」を基準にして、より高い性能を求めるならオール樹脂へ、コストを最優先するならアルミへと検討の幅を広げていくのがおすすめです。
アルミ樹脂複合サッシのメリット
・外側がアルミなので、耐久性が高く色褪せにくい
・内側が樹脂なので、冬場に窓枠が冷たくなりにくい
・アルミサッシよりも断熱性が高く、樹脂サッシよりも安い
・フレームが比較的細く、スタイリッシュなデザインが多い
窓リフォームを安く抑えるための賢い方法

樹脂サッシや高性能な窓は魅力的ですが、どうしても費用がネックになりがちです。しかし、やり方次第ではコストを抑えつつ、高品質なリフォームを実現することが可能です。ここでは予算を賢く管理するための具体的なテクニックを紹介します。
カバー工法と「はつり工法」の費用差
窓のリフォームには大きく分けて2つの工法があります。一つは「カバー工法」で、今ある窓枠の上から新しい枠を被せる方法です。壁を壊す必要がないため、1窓あたり数時間という短時間で工事が終わり、費用も安く抑えられます。現在の主流はこの方法です。
もう一つは「はつり工法」と呼ばれる、古い窓枠を壁ごと取り除いて新しい窓を取り付ける方法です。これは窓のサイズを大きく変えたい時などに使われますが、壁の補修や防水処理が必要になるため、工事費が跳ね上がります。特別な理由がない限り、リフォームではカバー工法を選ぶのが正解です。
カバー工法を選ぶだけで、足場代や壁の補修費を大幅にカットできます。浮いた分の費用を樹脂サッシへのグレードアップに回すことで、総額を変えずに住まいの性能を最大化できるでしょう。工事を依頼する際は、まずカバー工法が可能かどうかを確認してみてください。
補助金制度を活用して実質負担を減らすコツ
今、窓のリフォームには追い風が吹いています。国を挙げて住宅の省エネ化を進めているため、「先進的窓リノベ事業」などの強力な補助金制度が用意されています。これを利用すると、工事費の最大50%相当が還元されることもあるため、絶対にチェックしておくべきです。
この補助金制度のポイントは、断熱性能が高い窓ほど補助額が大きくなるという点です。アルミサッシを選ぶよりも、樹脂サッシを選んだほうが補助金額が多くなり、結果として「実質的な自己負担額があまり変わらない」という現象が起きることも珍しくありません。
補助金を受けるには、登録された事業者による施工が必要だったり、対象となる製品が決まっていたりします。検討の初期段階でリフォーム会社に「補助金を使いたい」と伝え、最適なプランを立ててもらうのが最も確実です。予算オーバーだと思っていた樹脂サッシが、補助金のおかげで現実的な選択肢になるかもしれません。
複数箇所の同時リフォームで工賃を節約
窓のリフォームを検討する際は、一部屋だけでなく家全体、あるいは階ごとにまとめて行うのがお得です。職人の人件費や機材の搬入費用は、1窓だけの時も5窓の時もそれほど大きく変わりません。まとめて発注することで、窓1枚あたりの施工単価を下げることができます。
また、窓を新しくするタイミングで、網戸や雨戸、シャッターなどの周辺設備も見直すと効率的です。別々に工事をすると、その都度諸経費が発生してしまいますが、一括で依頼すれば諸経費を一回分にまとめられます。これは将来的なメンテナンス費用の節約にもつながります。
もし一度に全ての窓をリフォームするのが難しい場合は、優先順位をつけましょう。例えば「家族が長く過ごすリビング」と「結露がひどい寝室」をセットで行うなど、効果を実感しやすい場所から手をつけるのがコツです。まとめて行うことで、業者との値引き交渉もしやすくなるでしょう。
窓選びで失敗しないためのライフスタイル別チェック

最後に、アルミサッシか樹脂サッシかを選ぶ際の最終チェックポイントをまとめます。カタログのスペックや価格だけでは見えてこない、実際の暮らしに合わせた選び方を確認しておきましょう。
寒冷地や暑い地域で優先すべき性能
お住まいの地域によって、窓に求められる性能は異なります。北海道や東北などの寒冷地では、もはや樹脂サッシが必須といっても過言ではありません。寒さを我慢する生活は体に負担をかけますし、凍結による窓のトラブルを防ぐためにも、断熱性能を最優先にすべきです。
一方で、近年の猛暑が厳しい都市部においても、樹脂サッシの価値は高まっています。夏、外からの熱の約7割は窓から入ってくると言われています。樹脂サッシに「遮熱タイプのガラス」を組み合わせることで、エアコンの冷房効率を劇的に高め、真夏でも快適な室内環境を作ることができます。
逆に、気候が安定しており、日当たりも適度な場所であれば、無理に全面樹脂サッシにする必要はないかもしれません。地域の気候特性をよく知り、夏と冬のどちらがより辛いかを思い返してみることで、自分たちに必要なスペックが見えてくるはずです。
お手入れのしやすさと家族の健康への影響
リフォーム後の家事で、最も負担が減るのが「結露の拭き取り」です。共働きのご家庭や、忙しい毎日を過ごしている方にとって、結露を拭く手間がなくなるのは非常に大きなメリットではないでしょうか。朝の貴重な時間を、掃除ではなくゆっくりした朝食に使えるようになります。
また、お子様がアトピーや喘息を抱えている場合、窓周りのカビは大きなリスク要因です。樹脂サッシで結露をシャットアウトし、カビの発生を抑えることは、家族の健康を守ることにも直結します。窓選びは、単なる設備の更新ではなく、家族の健康への投資という側面も持っています。
お手入れに関しては、アルミサッシは非常に楽ですが、樹脂サッシも現代のものは汚れが付きにくい加工が施されています。どちらを選んでも、定期的にサッシのレール部分に溜まった砂やホコリを掃除機で吸い取るだけで、スムーズな開閉を長く維持することができます。
資産価値を維持するための高品質な選択
これから家を売却する予定がある、あるいは将来的に資産価値を高く保ちたいと考えているなら、高性能な窓を選んでおくべきです。現在、住宅の省エネ性能は法規制が厳しくなっており、断熱性能が低い家は市場価値が下がってしまう恐れがあります。
中古住宅として売り出す際、「全室樹脂サッシへ交換済み」という点は、買い手にとって非常に大きなアピールポイントになります。冬の寒さや結露の悩みが解決されている家は、安心して住める家として評価されるからです。リフォーム費用を「コスト」としてだけでなく、家の価値を高めるための「投資」として捉えることも大切です。
長い目で見れば、光熱費の削減分で初期費用の差額を回収し、さらに快適さと健康、家の寿命まで手に入れることができます。単に安いものを選ぶのではなく、10年後、20年後の自分たちが「あの時これを選んでよかった」と思える選択をしてください。
窓選びに迷ったら、ショールームへ足を運んで実物に触れてみることをおすすめします。アルミと樹脂、それぞれのサッシの質感や開閉の滑らかさ、フレームの太さを実際に自分の目で確かめることで、納得感を持って決めることができます。
アルミサッシと樹脂サッシの違いと費用を理解して最適なリフォームを
アルミサッシと樹脂サッシのリフォームについて、それぞれの違いや費用のポイントを解説してきました。最後に重要な内容を振り返りましょう。
アルミサッシは「安価で頑丈、スリムなデザイン」が魅力ですが、断熱性能が低く結露しやすいという弱点があります。一方の樹脂サッシは「高い断熱性と結露防止効果」があり、住まいの快適性を劇的に高めてくれますが、初期費用はアルミの1.5〜2倍程度と高めになります。
その中間を埋める「アルミ樹脂複合サッシ」は、コストと性能のバランスが良く、多くの住宅リフォームに選ばれている現実的な選択肢です。また、リフォーム費用を抑えるためには、壁を壊さない「カバー工法」を選び、補助金制度を賢く活用することが欠かせません。
窓のリフォームは、一度行えばその後数十年間の暮らしを左右します。単なる価格の比較だけでなく、住んでいる地域の気候や、家族の健康、毎月の光熱費まで含めたトータルな視点で選ぶことが大切です。信頼できるリフォーム会社に相談し、自分たちの理想の暮らしに最適な窓を見つけてください。


