玄関手すりを介護目的で付けるとき、多くの人が最初に迷うのが縦と横のどっちを選ぶべきかという点です。
玄関は家の中でも動作が複雑で、歩くだけでなく、靴を脱ぐ、上がり框をまたぐ、方向転換する、荷物を持つ、雨の日に急いで入るといった場面が重なります。
そのため、廊下のようにまっすぐ歩く場所と同じ考え方で手すりを選ぶと、立ち上がりには使いやすいのに歩き出しで不安が残る、横移動は支えられるのに段差を上がる瞬間に手が届かないといった失敗が起こりやすくなります。
この記事では、縦手すり、横手すり、L型手すり、置き型手すりの違いを、介護の現場でよく問題になる動作に分けて整理します。
設置する高さ、位置、介護保険の住宅改修を使うときの考え方、家族が確認したい注意点までわかるようにまとめているため、玄関の安全性を高めたい人が具体的に判断しやすくなります。
玄関の介護用手すりは縦と横のどっちがよい

結論からいうと、玄関の介護用手すりは縦か横のどちらか一方だけで決めるより、本人が玄関で困っている動作に合わせて選ぶことが大切です。
上がり框を上がる、立ったまま靴を履く、ドア横で姿勢を立て直す場面では縦手すりが使いやすく、玄関内を少し歩く、靴を履いたあとに横へ移動する、歩き出しを安定させる場面では横手すりが役立ちます。
さらに、玄関では上下動作と横移動が連続するため、介護目的では縦と横の両方の役割を持つL型手すりが合うケースも少なくありません。
ただし、壁の下地、ドアの開き方、段差の高さ、本人の利き手、麻痺や痛みの有無によって最適解は変わるため、形だけでなく実際の動線を見ながら考える必要があります。
段差の上り下りなら縦手すり
玄関の上がり框で足を上げるときにふらつく人には、まず縦手すりが候補になります。
縦手すりは手を上から下へ持ち替えやすく、体を引き寄せたり、体重を預けすぎない範囲で姿勢を起こしたりしやすいからです。
たとえば、外から帰ってきて靴を脱ぎ、片足を框に上げる瞬間は、体の重心が前後に大きく動きます。
このとき壁に縦方向の支えがあると、手の位置を本人の身長や姿勢に合わせて変えながら握れるため、低い位置だけに手を置く横手すりよりも安心しやすい場合があります。
ただし、縦手すりは横方向へ歩き続けるための支えには向きにくいため、段差を越えたあとに廊下へ歩き出すまで不安がある人は、横手すりやL型手すりもあわせて検討したほうが安全です。
歩き出しの支えなら横手すり
玄関内を横方向に移動するときや、靴を履いたあとに廊下へ歩き出す動作を支えたいなら、横手すりが候補になります。
横手すりは手を滑らせるように使えるため、数歩の移動中に体の横揺れを抑えやすく、廊下や玄関ホールへつながる動線で役立ちます。
特に、足元を見ながら歩く人、すり足気味の人、靴を履いた直後に一歩目が出にくい人は、最初の一歩でバランスを崩しやすい傾向があります。
横手すりがあると、立ち止まった状態から歩き始めるまでの間に手で姿勢を整えられるため、急いでドアに向かう動きや、荷物を持ちながら向きを変える動きにも対応しやすくなります。
一方で、段差を上がる瞬間に強く引き上げる目的では縦手すりのほうが使いやすいことが多いため、横手すりだけで玄関のすべての不安を解決しようとしないことが重要です。
靴の脱ぎ履きなら姿勢で変える
靴の脱ぎ履きに必要な手すりは、本人が立ったまま行うのか、椅子や上がり框に座って行うのかで変わります。
立ったまま靴を履く人は、片足立ちに近い姿勢になるため、体の上下動を支えやすい縦手すりが使いやすいことがあります。
一方で、椅子に座って靴を履く人は、座位から立ち上がって歩き出すまでの流れが重要になるため、横手すりやL型手すりがあると次の動作へ移りやすくなります。
介護では、靴を履く動作だけを切り取るのではなく、座る、足を入れる、立つ、向きを変える、歩き出すという連続した流れで見る必要があります。
靴べら、玄関椅子、踏み台を使っている場合は手の届く位置も変わるため、実際に普段の靴を履いてもらい、どの瞬間に壁やドア枠へ手を伸ばしているかを確認してから設置すると失敗しにくくなります。
方向転換が不安ならL型手すり
玄関で体の向きを変えるときにふらつく人には、縦と横の機能を合わせたL型手すりが向く場合があります。
L型手すりは、縦部分で立ち上がりや段差の上り下りを支え、横部分で歩き出しや方向転換を支えられるため、玄関のように複数の動作が重なる場所と相性がよい形です。
たとえば、外から帰ってきてドアを閉め、靴を脱ぎ、框を上がり、室内側へ向きを変える動きでは、手の位置が縦方向から横方向へ自然に移っていきます。
この流れに合わせて手すりがつながっていると、途中で支えを探す時間が減り、家族が見守るときも危ない瞬間を把握しやすくなります。
ただし、L型は設置スペースと下地の条件が必要で、見た目や通行幅にも影響するため、玄関が狭い場合は短い縦手すりと置き型手すりを組み合わせるなど、別の方法も検討する価値があります。
壁が弱いなら置き型も候補
壁に下地がない、賃貸住宅で穴を開けにくい、設置したい位置に壁がない場合は、置き型や据え置き型の手すりも候補になります。
置き型手すりは工事をせずに使える製品があり、本人の動作に合わせて位置を試しやすい点が利点です。
特に、玄関の中央付近で靴を履く人や、壁から離れた場所で立ち上がる人は、壁付け手すりだけでは手が届かないことがあります。
そのような場面では、床に置くタイプや支柱タイプを使うことで、手を伸ばしたい位置に支えを作れる可能性があります。
一方で、置き型にはベース部分につまずくリスクや、床材との相性によって安定感が変わる問題があるため、すり足の人、視野が狭い人、夜間に玄関を使う人は、プレートの段差や動きにくさを必ず確認する必要があります。
片麻痺や痛みがあるなら利き手を優先
片麻痺、膝痛、股関節痛、肩の痛みがある人は、縦か横かだけでなく、どちら側に設置するかが安全性を大きく左右します。
一般的には、本人が使いやすい手で握れる位置、痛みが出にくい動作で支えられる位置を優先して考えます。
たとえば、右手が使いやすい人でも、玄関のドアの開き方によって右側に手すりを付けると指が扉に挟まりそうになることがあります。
また、膝が痛い側の足を先に上げるのか、健側の足で踏ん張るのかによって、欲しい支えの高さや角度も変わります。
介護用の手すりは見た目の左右対称よりも、本人が実際に危ないと感じる瞬間に無理なく握れることが大切なため、家族の感覚だけでなく本人の動作確認を必ず行いましょう。
迷う場合は動作を分解する
縦か横かで迷ったときは、玄関での動作を一つずつ分解すると判断しやすくなります。
玄関の不安は、段差そのものが怖いのか、靴を履く姿勢が不安なのか、ドアを開けたあとに体を回すのが怖いのか、歩き出しの一歩が不安なのかによって必要な手すりが変わります。
| 困る動作 | 合いやすい手すり | 理由 |
|---|---|---|
| 框を上がる | 縦手すり | 上下動作を支えやすい |
| 玄関内を歩く | 横手すり | 横移動を支えやすい |
| 向きを変える | L型手すり | 支えをつなげやすい |
| 壁が遠い | 置き型手すり | 手の届く場所に置ける |
この表はあくまで考え方の目安であり、実際には玄関の幅、段差の高さ、靴を履く位置、家族の介助方法によって調整が必要です。
特に介護が必要な人は、日によって体調や足の上がり方が変わるため、最も調子が悪い日の動作を想定して余裕を持たせることが大切です。
玄関で縦手すりが向く場面

縦手すりは、体を上下に動かす場面や、短い距離で姿勢を立て直す場面に強い手すりです。
玄関では、上がり框を上がる、框から降りる、靴を脱ぎ履きするときに片足へ体重が偏る、ドア横で一度止まって姿勢を整えるといった動作が多くあります。
これらの動きでは、手を同じ高さに固定するよりも、本人の姿勢に合わせて上下に握る場所を変えられるほうが使いやすいことがあります。
ただし、縦手すりは歩行距離を連続して支えるものではないため、玄関ホールの移動まで不安がある人は別の支えも必要になります。
上がり框を越える
上がり框を越えるときは、片足を上げる瞬間に体が後ろへ残りやすく、ふらつきやすい動作になります。
縦手すりがあると、手の位置を高めにして体を前へ寄せたり、低めに持ち替えて足を置くタイミングを調整したりできるため、段差を越える動作と相性がよいです。
- 段差が高い玄関
- 足が上がりにくい人
- 框で一度止まる人
- 膝に不安がある人
特に古い住宅では上がり框が高めのことがあり、若い家族には小さな段差に見えても、高齢者には大きな負担になる場合があります。
踏み台で段差を分ける方法もありますが、踏み台だけでは手で支える場所がないため、縦手すりと組み合わせて初めて動作が安定することもあります。
ドア横で姿勢を整える
玄関ドアの横に縦手すりを付けると、外出前後に体を一度安定させる場所を作れます。
ドアを開ける、傘を持つ、鍵を出す、郵便物を取るといった動作は手元に意識が向きやすく、足元への注意が薄くなりがちです。
| 場面 | 縦手すりの役割 |
|---|---|
| 鍵を開ける | 立位を保つ |
| 傘をたたむ | 片手作業を支える |
| 荷物を持つ | 体の傾きを抑える |
| 来客対応 | 立ち止まりを支える |
ただし、扉の開閉範囲と手すりの位置が近すぎると、握っている指が扉や枠に当たる危険があります。
設置前には、ドアを全開にした状態、半開きの状態、荷物を持った状態を想定し、手すりを握った手が干渉しないか確認しましょう。
立ったまま靴を履く
立ったまま靴を履く人は、片足を浮かせたり、足先を靴へ入れるために体を傾けたりするため、短時間でもバランスを崩しやすくなります。
縦手すりは、手を上下に動かしながら握れるため、足を入れるとき、かかとを直すとき、体を起こすときの姿勢変化に対応しやすいです。
ただし、立ったままの靴の脱ぎ履きは転倒リスクが高くなりやすいため、体力が落ちている人には玄関椅子の併用も検討したほうが安心です。
椅子を使う場合でも、座った姿勢から立ち上がる瞬間に縦手すりが役立つことがあります。
本人がまだ自分でできる動作を残したい場合は、無理にすべてを介助するのではなく、安全に自立できる位置へ手すりを置くという考え方が大切です。
玄関で横手すりが向く場面

横手すりは、玄関の中を移動する、靴を履いたあとに歩き出す、壁沿いに体を支えながら進むといった場面で役立ちます。
縦手すりが点で支える手すりだとすれば、横手すりは線で動作を支える手すりです。
玄関ホールが広い家、玄関から廊下まで少し距離がある家、靴箱や収納の前を通って移動する家では、横手すりがあることで手を離す不安を減らせる場合があります。
ただし、横手すりは高さが合わないと逆に肩が上がったり、体が前かがみになったりするため、本人の身長と歩き方に合わせて調整する必要があります。
廊下まで移動する
玄関から廊下まで数歩以上歩く必要がある場合は、横手すりがあると移動が安定しやすくなります。
靴を脱いだ直後は足裏の感覚が変わり、外の地面から室内の床へ移ることで歩幅や重心が乱れることがあります。
- 玄関ホールが広い
- 廊下まで距離がある
- 靴箱の前を通る
- 夜間に玄関を使う
横手すりは、手を添えたまま進めるため、途中で支えを探す必要が少なくなります。
一方で、手すりが長すぎると家具の配置や掃除のしやすさに影響することもあるため、通行の邪魔にならず、必要な区間だけを支える長さにすることが実用的です。
歩き始めを安定させる
高齢者の転倒は、歩いている最中だけでなく、止まった状態から動き出す瞬間にも起こりやすいです。
玄関では、靴を履いたあと、ドアへ向かうとき、来客に応対するときなど、止まる動作と歩き出す動作が何度も発生します。
| 歩き出しの不安 | 横手すりで補えること |
|---|---|
| 一歩目が小さい | 手で姿勢を整える |
| 横揺れがある | 体の傾きを抑える |
| 足元を見すぎる | 上半身の支点を作る |
| 荷物で不安定 | 片手の支えを確保する |
横手すりは、体を強く引っ張るためのものではなく、歩き出しのタイミングで軽く支えを作るために使うと安全です。
握り込んで体重を大きく預ける使い方になる場合は、手すりの強度や壁下地を専門業者に確認し、必要に応じて補強を検討しましょう。
靴箱まわりを安全にする
靴箱の前で靴を選ぶ、収納扉を開ける、外出用の小物を取るといった動作が多い玄関では、横手すりが役立つことがあります。
収納作業中は片手がふさがりやすく、視線も棚や靴に向くため、足元の段差やマットに気づきにくくなります。
横手すりがあると、収納の前で体を支えながら小さく移動できるため、靴を探す動作や向きを変える動作の不安を減らせます。
ただし、手すりを靴箱の扉や引き出しの開閉を妨げる位置に付けると、毎日の使い勝手が悪くなります。
設置前には、よく使う靴、傘、買い物袋、杖の置き場所まで含めて動線を確認し、手すりが生活動作を助ける位置にあるかを見直しましょう。
縦と横で迷ったときの選び方

玄関手すりを選ぶときは、形だけで判断せず、本人の身体状況、玄関の構造、介助の有無を一緒に見ることが大切です。
同じ玄関でも、本人が自分で歩くのか、家族が横から支えるのか、杖や歩行器を使うのかによって必要な支えは変わります。
また、今は縦手すりだけで足りていても、数年後に歩行状態が変わると横方向の支えが必要になる場合があります。
介護目的の住宅改修では、今困っていることを解決しつつ、今後の変化にも対応しやすい配置を考えると無駄な工事を減らせます。
本人の動作を観察する
最初に行うべきことは、本人が玄関でどこに手をついているかを観察することです。
壁、靴箱、ドア枠、傘立て、家族の腕など、無意識に触っている場所には支えが必要な理由があります。
- 手を伸ばす方向
- 立ち止まる場所
- ふらつく瞬間
- 足を上げる順番
- 靴を履く姿勢
本人に聞くだけでは、危ない動作を本人自身が当たり前だと思っていて説明できないことがあります。
家族は一度だけ見るのではなく、朝の外出時、帰宅時、雨の日、疲れている日など複数の場面で確認すると、手すりの位置を具体的に決めやすくなります。
設置位置を生活動線で決める
手すりの設置位置は、玄関の見た目や空いている壁だけで決めると失敗しやすくなります。
大切なのは、本人が普段どの位置に立ち、どちらの足から上がり、どの方向へ体を回して、どこへ歩き出すのかという生活動線です。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 立つ位置 | 靴を脱ぐ場所 |
| 足の順番 | 上がりやすい足 |
| 手の向き | 握りやすい側 |
| ドアの動き | 指の干渉 |
| 介助位置 | 家族の立つ場所 |
特にドア横に手すりを付ける場合は、開閉時の干渉を見落としやすいため注意が必要です。
また、家族が後ろから支える場合と横から支える場合では、家族が立つスペースも変わるため、手すりを付けたことで介助しにくくならないかも確認しましょう。
将来の変化も考える
介護用の手すりは、今の動作だけでなく、今後の身体状況の変化も考えて選ぶと長く使いやすくなります。
膝痛や筋力低下は少しずつ進むことがあり、最初は段差だけが不安だった人でも、やがて歩き出しや方向転換にも支えが必要になる場合があります。
そのため、縦手すりを単独で設置する場合でも、あとから横手すりを追加できる壁の余地があるか、補強がしやすいかを確認しておくと安心です。
反対に、将来を心配しすぎて大きな手すりを付けすぎると、今の生活では邪魔になり、本人が使わなくなることもあります。
手すりは多ければよいというものではなく、本人が自然に手を伸ばせる位置へ、必要な範囲で設置することが使い続けるための条件です。
介護保険で玄関手すりを付ける前の注意点

玄関手すりは介護保険の住宅改修の対象になり得る工事ですが、必要性や手続きの確認をせずに工事を進めると、給付の対象外になる可能性があります。
厚生労働省の資料では、住宅改修の種類に手すりの取付けが含まれ、支給限度基準額は原則として生涯20万円とされています。
ただし、自治体ごとの運用や申請書類の確認が必要で、工事前の申請、理由書、見積書、写真などを求められることが一般的です。
制度の細部は変わる可能性があるため、実際に使うときはケアマネジャーや自治体窓口に確認し、最新情報は厚生労働省の住宅改修資料など公的情報も確認しましょう。
事前申請を忘れない
介護保険の住宅改修を利用する場合、原則として工事前に市区町村へ申請する流れになります。
先に工事を済ませてから申請しようとすると、必要書類や写真が不足し、給付を受けられない可能性があります。
- ケアマネジャーに相談
- 理由書を作成
- 見積書を確認
- 工事前写真を準備
- 自治体へ申請
手すりは小さな工事に見えるため、家族だけで業者へ依頼してしまうことがありますが、介護保険を使うなら順番が非常に重要です。
特に玄関は転倒不安が強く早く工事したくなりやすい場所ですが、緊急性があってもまず制度利用の可否を確認してから進めるほうが、費用面の後悔を避けやすくなります。
支給限度額を理解する
介護保険の住宅改修には支給限度基準額があり、手すりだけでなく段差解消や床材変更なども同じ枠の中で考える必要があります。
厚生労働省の資料では、支給限度基準額は要支援や要介護の区分にかかわらず20万円とされ、保険給付は所得に応じた割合になります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 支給限度基準額 | 20万円 |
| 対象工事 | 手すり取付けなど |
| 自己負担 | 所得により変動 |
| 確認先 | 自治体窓口 |
玄関だけで限度額を大きく使うと、浴室、トイレ、廊下、階段など別の場所に手すりが必要になったときに余裕が少なくなることがあります。
そのため、玄関の安全を優先しつつも、家全体の転倒リスクを見て、どこにどの程度の工事費を使うかをケアマネジャーや施工業者と相談することが大切です。
業者選びで失敗を防ぐ
玄関手すりの工事では、介護の視点と建築の視点の両方が必要です。
介護の視点では、本人の動作、身体状況、介助方法、福祉用具との組み合わせを見ます。
建築の視点では、壁の下地、固定強度、ドアや収納との干渉、湿気や屋外側の耐久性を確認します。
どちらか一方だけで判断すると、動作には合っているのに固定が弱い、工事はきれいなのに本人が使いにくいという問題が起こります。
業者を選ぶときは、介護保険の住宅改修に慣れているか、現地で本人の動作を見てくれるか、設置後の微調整や相談に対応してくれるかを確認すると安心です。
玄関手すりは動作に合わせて組み合わせる
玄関手すりを介護目的で選ぶとき、縦と横のどっちが正解かを一つに決める必要はありません。
段差の上り下りや立ったままの靴の脱ぎ履きが不安なら縦手すり、歩き出しや玄関ホールの移動が不安なら横手すり、方向転換まで含めて支えたいならL型手すりが有力な候補になります。
壁に設置しにくい場合は置き型も選択肢になりますが、つまずきや安定性の確認が欠かせません。
最も大切なのは、本人が普段どこでふらつき、どの手で支えを探し、どの順番で玄関動作をしているかを観察することです。
介護保険の住宅改修を使う場合は、工事前の申請や支給限度額の確認が必要になるため、ケアマネジャー、自治体、施工業者に相談しながら進めると、費用面でも使い勝手の面でも失敗を減らせます。


